夜天君、今どうしてるのかなぁ・・・・。


ギャラクシアとの戦い後一年が過ぎ
私達は２年に進級し
季節は夏が終わろうとしていた

その後、新たな敵が姿を現すこともなく
私も含め皆、学生生活を満喫している

ただ、やはり隣に貴方が居ないなんて
寂しくて心から笑えているのであろうか
そんな考えが時折頭をよぎる

そしてそんな時は必ずといって
涙が溢れて溺れそうになる




♪♪♪・・・♪♪♪・・・♪♪♪・・・♪♪♪・・・


ベットの上に無造作に置かれた
私の携帯のディスプレイに見慣れない番号が
表示されている
出るつもりはなかったが
鳴り止む気配もないので
不信に思いながらも手に取ることにした



「もしもし？」


「もしもし？ちょっと、いつまで僕を待たせるつもりさっ」

「・・・え？」

「え？じゃないよ。美奈の愛しの君を忘れちゃったの？」

「や・・・夜天・・く・・ん・・？」

「そうだよ。久しぶり。番号が違うから不信に思っちゃった？？」










「ねぇ？何か喋ってよ。僕は美奈・・・君の笑顔が見たくてこっちに帰って来たんだよ」

私は思いもしなかった声の主なのに
さほど驚く事はなかった

寂しいんじゃない
待ち焦がれていた君に会える

嬉しい筈なのにどうして？

私の目の前が涙に溢れていて
見慣れている筈の自分の部屋の家具等が見えない
いてもたってもいられない
走り出そうとしていた足に何かがぶつかり躓きそうになる


「美奈、どうしたの？」



ずっと聞きたかった声

私をうざったく避ける様な
話し方、でもそんな言葉とは
裏腹にいつも私を心配してくれた
優しい彼

そんな彼の声をまた
聞ける日が来ようとは
これは夢なのだろうか・・・





「美奈・・会いたかった・・・
そのままでいいから聞いて
僕達また地球に帰って来たんだよ
キンモク星の復興も大分落着いてね
僕、美奈に早く会いたくて物凄く頑張っちゃったよ
だって、プリンセスが落着いたらまた地球へ行ってもいいって
言ってくれたんだもん
ふっ、柄にもないでしょ？笑っちゃうよね・・・

・・・美奈会いたい・・・
少しだけ我儘聞いて
今ね美奈のい・・・」




目の前にはずっとずっと会いたかった
夜天君がいる
夢じゃないのね

エメラルドの様に輝く瞳が
一瞬驚いてそして
すぐに優しい輝きに変わる

「我儘なのはいつもでしょ？」

私は彼の言葉を遮ってまで
話をしてしまった
でもね、再び会う事ができたら
何よりも先に貴方に
掛けたかった言葉があるの

夜天君が好きだと言ってくれた
笑顔で

だから







・・・貴方が望むなら沢山の笑顔を
夜天君、これからず～っと貴方にあげる・・・








「アイドルスマイルｗ美奈だけにあげる」


だからもう
絶対にわたしから
離れないでね




おかえりなさい　夜天くん

ーって、いうか
嫌だと言っても逃がさないんだからっｗ